Web2.0企業の現状と動向

未公開のWeb2.0企業43社を調査したレポートがありました。
平均従業員数は、2005年7人から2008年20人と、急速な事業進展を見せているものの、収益モデルが見えず、大半の会社(8割以上)が黒字転換できていないという現状が明らかにされています。


未公開Web2.0企業の実態と成長に関する研究 : 富士通総研
http://jp.fujitsu.com/group/fri/report/research/2008/report-327.html


他にも、代表者の経歴や企業価値の推移など、いろいろと面白いデータが載っているのですが、個人的に面白かったのは、この43社に誰が積極的に投資したかという投資実績ランキングです。VCランキング、事業会社ランキングとあって、単位は千円です。各社の投資姿勢が見えますね。エヌ・アイ・エフSMBC(現大和SMBCキャピタル)が積極的なようです。

 VC社名投資総額投資先社数1社平均
1エヌ・アイ・エフSMBC ベンチャーズ8124001554160
2ジャフコ518000864750
3みずほキャピタル396960944107
4日本アジア投資389621755660
5ngi capital318000745429
6オリックス・キャピタル3031601030316
7東京中小企業投資育成194000448500
8りそなキャピタル185600630933
9リクルートインキュベーションパートナーズ159000353000
10GMO Venture Partners 143600623933


 事業会社社名取得総額投資先社数1社平均
1ソネットエンタテインメント6000001600000
2サイバーエージェント5400004135000
3フジテレビジョン3000001300000
4デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム255996385332
5トランスコスモス2200002110000
6三井物産200500373333
7住友商事174080633417
8東京海上日動火災保険172500443520
9三菱商事168100356033
10ウェブクルー1625001162500

8月19日の情報収集


今日得た情報の備忘録・メモです。


■レポート・刊行物より
・「平成19年度大学発ベンチャーに関する基礎調査」について(METI/経済産業省
http://www.meti.go.jp/press/20080818001/20080818001.html
平成19年度大学発ベンチャーは、1773社(前年比94社増)。都市圏より地方圏で増加率が高い。岡山大の伸びがトップ8社。バイオ4割、IT系3割。バイオ系は赤字拡大、IT系&その他は赤字減少。


大和総研 / リアルビジネスに拡大する行動ターゲティング
http://www.dir.co.jp/research/report/biz-model/08081801biz-model.html
行動ターゲティング広告が本格化している。国内市場規模は、08年95億円、11年300億円超。行動ターゲティングをリアル世界に応用する例も出てきた。米プログレッシブ社のサービスは、自動車に運転状況記録機を搭載し、安全運転の契約者には自動車保険料を割り引きする。


燃料電池の開発状況
http://www.pecj.or.jp/japanese/division/division07/pdf/2008/2008-015.pdf
米国ではUCTpowerがビル発電設備やバスの燃料電池を納入予定。欧州では、Proton Motor Fuel
Cell社の燃料電池システムが観光船に搭載される。中国では、北京オリンピックで20台の燃料電池車が投入されている。米国学術研究会議の発表では、燃料電池車の米国内生産台数は、2020年に200万台、2035年に6000万台、2050年に2億台。

8月4日の情報収集


今日得た情報の備忘録・メモです。


■レポート・刊行物より
・ポストオリンピックの中国経済― 景気の減速が不可避:経済産業研究所
http://www.rieti.go.jp/users/china-tr/jp/ssqs/080801ssqs.htm
中国経済、すでに調整局面に入っている。株価、不動産価格、消費減。インフレ抑制に利上げ使えないため、人民元切り上げを活用で、さらに景気悪化。


・社会移動が加速する人口の地域偏在〜急速に進む地方からの人口移動に警鐘を鳴らす〜:日本総研
http://www.jri.co.jp/press/press_html/2008/080801.html
地方から東京、中京への人口流入が顕著になっている。地方の衰退を東京が支えている状況。この状況下で、日本全体が成長率を維持していくためには、東京都ではバブル期並みの成長が必要。これは非現実的なため、東京依存の中央集権的国家は中長期的にみて限界。地方に投資して雇用創出する必要性あり。


・時評/イスラム金融の拡大が意味するもの:第一生命経済研究所
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/monthly/pdf/0808_1.pdf
イスラム金融資産は年率2桁の伸びを続けており、総額1兆ドルを超えた。冷戦後の経済は、実物経済からカジノ資本主義に傾向。その結果、いまやギャンブルに直接参加しない大衆の生活物資にまで悪影響が及んでいる。これに対する反省が実物経済を重視するイスラム金融への関心を高めている。


■WEB・ブログより
・グーグルがベンチャーキャピタル事業を検討
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20378200,00.htm
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0808/01/news039.html
過去にも動きがあったが、グーグルが再度ベンチャーキャピタル事業を検討の様子。ウィリアム・マリス氏が指揮を取るようだ。すでに、IntelMotorolaComcast、Walt
Disney、Amazonなどは、VC部門を持ち投資を行っているが、必ずしもうまくいっていない。ベンチャー側が、制限・条件を付けられることを恐れる側面も。


IPOを目指すスタートアップのベンチャーが知っておいたほうがいいこと:元ファンドマネージャーのもうすぐシリコンバレー日記
http://d.hatena.ne.jp/boltman/20080730/1217376223
1、規程集は早めに作る、2、証券印刷会社はかなり使える、3、信託銀行は早めに付き合ってもいい、4、創業後すぐに従業員向けストックオプションの枠をとる、5、できるだけ早くに上場経験者をチームに引き込む、6、できるだけ早い時期に融資を受ける、7、採用には基盤人材の制度を用いる、8、公的なインキュベート施設は使わなくても入居する



7月22日の情報収集


今日得た情報の備忘録・メモです。


■レポート・刊行物より
・バッテリーで変革するエコカーの行方:大和総研
http://www.dir.co.jp/research/report/hitech/08071601hitech.html
自動車用リチウムイオン電池、2010年に量産体制構築を目指している。安全性、耐久性の問題はクリア、今は量産効果や低コスト化が課題。ハイブリッド車の世界市場は、2006年約39万台→2015年300万台に拡大。電気自動車の潜在市場は、世界で1千万。


・原材料価格の上昇が企業収益に与える影響:日本総研
http://www.jri.co.jp/thinktank/research/eye/2008/0716.pdf
原材料費が高騰を続けると過程して、業種別インパクトを試算した。木材・木製品、紙・パルプ、鉄鋼、非鉄金属、食料品、精密機械などの業種で収益悪化が大きい。


・2008「Fortune Global 500」を読む : 富士通総研
http://jp.fujitsu.com/group/fri/report/china-research/topics/2008/no-89.html
売上高上位500社ランキング「Fortune Global 500」へのランクイン企業、米国11社減、日本3社減、中国5社増。


・モバイルコンテンツの産業構造実態に関する調査結果:総務省
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080718_4.html
2007年モバイルビジネス市場は11,464億円(前年比23%増)、うちモバイルコンテンツ市場4233億円(前年比16%増)、モバイルコマース市場7231億円(前年比29%増)。モバイルコンテンツの中では、電子書籍が急拡大、着うたは増加、着メロは減少。モバイルコマースでは、サービス系、物販系が伸びている。


・世界で始まったウラン争奪戦:みずほ情報総研
http://www.mizuho-ir.co.jp/kikou/economist080624.html
原発需要増でウラン需給ひっ迫、オーストラリア、カザフスタンでの新規開発進む。


■WEB・ブログより
・国産小麦はひっぱりだこ:NBonline
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20080716/165519/
入札会で北海道産小麦が取り合いの様相。北海道斜里郡小清水町。国内小麦の一大産地。農家の平均売上3000万円。苦境に立つ米農家とは雲泥の差。


・お台場に"都市鉱山" 三菱マテが破棄物回収施設:FujiSankei Business i
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200807220035a.nwc
三菱マテリアルが、お台場に家電スクラップ回収施設を建設。回収業者に対する利便性を高め、海外に流れているレアメタルの確保を狙う。


シリコンバレーの日々: 米VC業界は調整直面入りか
http://vc.typepad.jp/weblog/2008/07/vc-aad6.html
2008年4−6期のVC投資額は前年同期比12%減。ITセクター、ヘルスケアは低調。情報サービスセクターは好調。太陽電池では、$100以上の大規模ファイナンス


・コアピープル・パートナーズ: 不況な時代の米国のベンチャーキャピタル投資
http://www.corepeople.jp/blog/2008/07/post-7a9e.html
2008年4−6期のシード・アーリーステージへの投資は全体の35%を占める。ベンチャー企業の初回の資金調達に対する投資は堅調に行われている。米国から中国、インドへのVC投資は拡大。金額は日本のVCの年間投資額を超えつつある。

VC関連本のリスト(実務書)

ベンチャーキャピタル関連の本をリストしました。
4つに分類しています(業界概要VCとの付き合い方成功ストーリー実務書
次は、VCの実務などに役立つ専門書です。

決定版 ベンチャーキャピタリストの実務

決定版 ベンチャーキャピタリストの実務


MBA最新テキスト アントレプレナー・ファイナンス―ベンチャー企業の価値評価とディール・ストラクチャー

MBA最新テキスト アントレプレナー・ファイナンス―ベンチャー企業の価値評価とディール・ストラクチャー


ハイテクベンチャーと創業支援型キャピタル

ハイテクベンチャーと創業支援型キャピタル


ベンチャーキャピタル・サイクル―ファンド設立から投資回収までの本質的理解

ベンチャーキャピタル・サイクル―ファンド設立から投資回収までの本質的理解


新規公開時のベンチャーキャピタルの役割

新規公開時のベンチャーキャピタルの役割


プライベート・エクイティ―ケースと解説

プライベート・エクイティ―ケースと解説


プライベート・エクイティ・ファンドの仕組みと会計・税務

プライベート・エクイティ・ファンドの仕組みと会計・税務


ベンチャー投資の実務―発掘、選別から回収まで

ベンチャー投資の実務―発掘、選別から回収まで


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VC関連本のリスト(成功ストーリー)

ベンチャーキャピタル関連の本をリストしました。
4つに分類しています(業界概要VCとの付き合い方成功ストーリー実務書
次は、キャピタリストの成功ストーリーを書いた本です。


eボーイズ―ベンチャーキャピタル成功物語

eボーイズ―ベンチャーキャピタル成功物語


アメリカを創ったベンチャー・キャピタリスト―夢を支えた35人の軌跡 (Harvard Business School Press)

アメリカを創ったベンチャー・キャピタリスト―夢を支えた35人の軌跡 (Harvard Business School Press)


リアル・ストーリー・オブ・ベンチャー・キャピタリスト

リアル・ストーリー・オブ・ベンチャー・キャピタリスト

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VC関連本のリスト(VCとの付き合い方)

ベンチャーキャピタル関連の本をリストしました。
4つに分類しています(業界概要VCとの付き合い方成功ストーリー実務書
次は、VCとの付き合い方を書いた本です。


ベンチャーキャピタルからの資金調達―MBAキャピタリストとベンチャー社長による

ベンチャーキャピタルからの資金調達―MBAキャピタリストとベンチャー社長による


ベンチャーキャピタルからの資金調達術 VCがお金を出したくなるビジネスプランのつくり方

ベンチャーキャピタルからの資金調達術 VCがお金を出したくなるビジネスプランのつくり方


会社を成長させるベンチャーキャピタル・投資ファンド活用法

会社を成長させるベンチャーキャピタル・投資ファンド活用法


くたばれ!日本のベンチャーキャピタル―わがむなしき格闘の日々

くたばれ!日本のベンチャーキャピタル―わがむなしき格闘の日々


投資ファンドとベンチャーキャピタルに騙されるな―ベンチャーキャピタリストが書いた真実

投資ファンドとベンチャーキャピタルに騙されるな―ベンチャーキャピタリストが書いた真実


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