化粧品業界の状況

投資先のバイオベンチャーから、創薬の副産物で、化粧品原料が出てくる時があります(日銭稼ぎの意味も)。そのような原料の製品化を支援する際の、備忘録です。


通常、化粧品は、販売促進費が売上の半分以上を占め、製造原価は数%となっています。一般的に、化粧品のような製品は、効果が高ければ、価格を高くできるのではないかと思われますが、やはり価格にはマーケティング的な制約があり、どんなに効果が高い新規原料でも、コスト的に見合わないと、製品化できないようです。現在、化粧品業界は、競争激化しており、既存の化粧品メーカーは、高価な原料は使いづらい状況になりつつあるようです。新規参入企業であれば、そのような原料を使う可能性はあるかもしれません。


以下、新規参入企業に関する記事を引用。


・機能性を追及した「他業種コスメ」というカテゴリーが誕生:ISGR Weekly
http://db.isgr.co.jp/view/20080707/index.html


化粧品業界への、他業種からの参入企業が増加している。
他業種からの参入組は、受託製造、OEM企業の良いお客さんとなる。
既存化粧品メーカーとは、異なった発想を持ち、化粧品業界を活性化させるだろう。


<他業種からの参入企業例>
食品から:ヤクルト、味の素、メルシャン
酒造から:日本盛、福光屋、沢の鶴、月桂冠、黄桜、白鶴
製薬から:マルホ、全薬工業キョーリン佐藤製薬興和大塚製薬第一三共大正製薬小林製薬エスエス製薬
素材から:赤穂化成、ホソカワミクロン、富士フイルム