バイオ燃料関係のイベント

BioFuels World 2008
バイオ燃料製造装置&材料展)
http://www.biofuels.co.jp/


上記イベントに情報収集に行ってきました。
以下、備忘録。


これまで混同していたが、バイオディーゼルと、バイオエタノールは全然別モノ。
バイオエタノールは、バイオ由来グルコースを発酵させてエタノールを取りだす。
バイオディーゼルは、バイオ由来油に触媒とメタノールを加え反応させてメチルエステルを取りだす。


廃油からバイオディーゼルを製造する装置の販売企業が5、6社出展していた。
世間の期待の割にあまり市場は大きいとは言えず、シェアNO1の装置でも累積販売数500台というオーダーにすぎない。
販売先は主に地方自治体、福祉施設運送業者、廃棄物処理業者とのこと。
廃油の回収ルートを持っているところしか顧客とならないので、市場の伸びはあまりなさそう。
CO2の排出権取引と組み合わせたビジネスモデルが模索されているようだ。


一方、バイオエタノール関連の企業の展示はごく少数。
そのうち1社は、開発した酵素を試薬として販売はしているが、
それを活用したプラントはまだ建っていないとのことであった。
日本でバイオエタノールを行っている企業は、まだ多くないのかも。


ヤンマーのブースで、木質バイオマス発電プラントが展示されていた。
廃材は最も活用されていないバイオマス資源、まだまだ活用余地はあるとのことであった。
例えば、山には剪定で切り落とした廃材がたくさん放置してあるが収集がネックで活用されていない。
建築廃材など集めてきた廃材も、燃やすだけで活用されていない。


同ヤンマーでは、バイオガスを活用した小型コージェネレーション設備も展示してあった。
食品工場、畜産施設、汚水・ごみ処理施設、温泉施設に導入されているとのこと。
廃油や廃材に比べると、応用範囲が広そうで、伸びは期待できるかも。